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by ebisu_roppongi
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鷺と雪

「鷺と雪」(北村薫) 文藝春秋「オール読物」掲載

齢60のミステリー作家北村薫の直木賞受賞作である。

解説などによれば、これは作者の2003年開始のベッキーさん三部作の最終編であるとのこと。
また、作者は当初から、昭和11年の二・二六事件を結末とする予定だったとのこと。

知らない。 そんな決まりごと知らない。

文学賞受賞作というものに、そんな、作者の決めごと なんか 関係あるのか?

ただ、単独にその作品を読んで、評価するべきではないでしょうか。

主な登場人物は、
主役の女学生、運転手のベッキーさん、女学生の兄、女学生の学友、
そして、(どういう経緯で知り合ったかよくわからない、)女学生が少し想いを寄せる若い将校

ただ、読み始めは、時代感覚を伝えるためか、やたら銀座界隈の説明だったり、
兄による、ドイツ文学(or哲学)の論評が続く、
また、学友との細かなやり取りがあるが、全体的なストーリーとの関係性が私にはよくわからない。

いわゆる、玄人受け 系の 小説なんでしょうか?

ちょっと、資料を読んで得た知識をただちりばめてみました。 的な
その文体が、ちょっと精緻でしょうか、 みたいな。

直木賞って、新人作家(、もしくは、中堅作家)が受賞対象って 言うわけだから、

こんな、功労賞的な 受賞は変だよ。。。

こんな作品全く、受賞するべきではない。
by ebisu_roppongi | 2009-09-21 00:08 |